気になるニュースがあったので。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/10/9f4e0fc76c0a2f04.html
グーグルやアマゾンが、小型原子炉の利用を検討しているらしい。
小型原子炉って気になったので、今日はそれを書きます。
AIブームによる電力消費量の増加は、特に大規模なデータセンターやAIモデルのトレーニングにおいて電気の需要が深刻な課題となっています。
AIモデルを運用するためには膨大な計算資源が必要で、電力の需要が大幅に増加しています。予測によると、AI関連の電力消費は今後さらに急激に増加する見込みで、特に生成AI(例えば、ChatGPTや画像生成AIなど)の需要が高まるにつれて、データセンターの電力需要は2030年までに数倍に達するとされています。
小型原子炉 (SMR: Small Modular Reactor) とは?
小型原子炉(SMR) は、従来の原子力発電所に比べてコンパクトで、出力が比較的小さく(通常50~300メガワット)、安全性が高い設計が特徴です。従来の大規模原子炉のような長期間にわたる建設コストやリスクを抑えながら、より迅速に導入できるというメリットがあります。
小型原子炉の特徴:
1. モジュール化: 工場で製造されるため、現地での建設時間が短縮され、品質管理も容易。
2. 安全性: 自然循環による冷却システムや、燃料交換の頻度が少ない設計により、リスクを低減。
3. 経済性: 小規模な設置や運用が可能であり、遠隔地や発展途上国でも導入しやすい。
現状の開発と課題
小型原子炉は現在、主に米国やカナダ、英国で開発が進んでいます。アメリカのエネルギー省(DOE)は、いくつかの企業に対して開発資金を提供しており、特に注目されている企業としては、NuScale Power があります。NuScaleはアメリカで初めてSMRの設計が認可されており、商業運転開始に向けた取り組みが進行中です。
課題:
1. 規制と認可: 原子力関連の規制は厳しく、設計から実際の商業運転までには長い時間がかかる。
2. コスト競争力: 再生可能エネルギー(風力、太陽光)との競争が厳しい中、小型原子炉の初期導入コストが高い点が課題。
3. 廃棄物処理: 原子力発電特有の使用済み燃料の管理・廃棄が依然として問題。
関連するアメリカ株
1. NuScale Power (SMR): 小型原子炉のリーダー企業。米国での初の商業用SMRプロジェクトを進めています。
2. Fluor Corporation (FLR): NuScale Powerの親会社で、エンジニアリングや建設を手がける企業。SMRの展開にも大きく関与。
3. BWX Technologies (BWXT): 原子力関連技術を手がける企業で、原子炉の設計や部品の製造に携わっています。
4. General Electric (GE): 再生可能エネルギーや原子力分野に取り組んでおり、小型原子炉の開発にも関わっています。
将来的に面白いかなと思います。
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